ネルシーニョは勝ちきれない

JEFユナイテッド市原 VS 名古屋グランパス

臨海ゴール裏にて観戦。
開門後に到着のため、ナンカレーは当然売り切れ。まあ揚げパンが美味しかったのでよしとする。
それにしても臨海競技場。最近見たゲームが大宮、柏と続いたため、その見づらさが気になって仕方がない。ここに来るたびに思うが(と言っても3度しか来ていないが)、よくもこんな質の悪いスタジアムで市原サポーターは11年間も我慢できたものだと思う。蘇我スタの一刻も早い完成が待たれるところ。

試合。GW過密日程週間最後の試合ということもあって、前半はスローペースで展開される。というより、市原の動きにまるで精彩が無い。昨年見せた『怒涛の』という形容が相応しい「人数を掛けて時間を掛けない」アタックがまったく見られない。パスは足元から足元へ繋がり、両サイド同士のマッチアップはほとんどバックパスで逃げる有様。名古屋の守備ブロックが最終ライン寄りに設定されている分、中盤までパスは繋がるがアタッキングエリアに入るとアイデアもスペースも無くなり完全な手詰まりに。阿部のセットプレーなど何度かピンチを迎えはしたが、正直言って失点する気がまるでしませんでした。

名古屋も幸治郎のビックリクロスで先制点をあげはしたものの、弱っている相手をねじ伏せるには至らず。市原と同様に疲労が溜まっているのだろう。個人的に勝ち点3を得られなかった最大の要因は前半のうちに追加点を揚げる事ができなかったからだと思っているが、止めを刺すにはチームの活力がもう一つ足りなかった。
ただ、ポジティブになれる面もあって、ボランチの競争はなかなか面白ことになってきたなと思う。吉村のアクシデントで急遽スタメンに入った大野だが、積極的にボールに絡んで上手く攻撃の指揮を執っていた。ドリブル、ワンツー、ロングパス、豊富なアイディアで、両サイドや中央からさまざまな攻撃パターンを見せてくれた。結果にこそ絡めなかったが、やはりボールに絡めば大野は一流選手(←守備面に対する皮肉でもあるのであしからず)。若い頃は指導者に恵まれなかったが、柏サポーターに夢を見させていたあの頃の大野に戻ってくれればこれほどうれしいことは無い。
また、プレーの引き出しという点で勝るとも劣らない山口慶が、今日は守備面で上手くバランスをとっていた。おそらくチーム全体のバランスが改善されてきたのだろう。各選手の個性が少しずつではあるが上手く発揮されるようになってきたのではないか。ここに運動量とパワーに優れる吉村が加わり三つ巴でレギュラーを争えば、なかなか楽しいことになりそうだ。

後半ですか?一晩経ったら語る気力がすっかり失せました・・・お察しください。