奇跡とか運とか

長年(といっても17、18年そこら)サッカーを見てるいとそういうものを信じたくなるような試合を目の当たりにするときがある。昨年ヴァスティッチのお別れゴールを見たときもそうだし、悲しいことについ先日のW杯予選でオマーンからロスタイムに決勝点をあげることができたのも、やはり運とか奇跡の賜物としか思えない。
 
2点ビハインドから残り30分で逆転、って言ったらやっぱり普通は『奇跡』と呼んでいい代物だよな。もちろん、東京は奇跡を起こそうとかなり強引に運動量を増やし、守備の苦手な名古屋両サイドバックに対してガンガンとマッチアップを挑んできた。名古屋はそれに対して角田のポジションをはじめとするDFラインのフォーメーションをいじくり回し、かえって混乱を招いていた。選手交代のミス(と言い切ってしまっていいでしょう)により、カウンターを決めようにも、体と心がまったく動いていない中村直志がピッチの真ん中に『居座って』しまい、攻撃のダイナミズムも失われていた。
 
 奇跡を起こす素養は、ピッチにいくらでも転がっている。2点をリードしたとき、自分が予想したスコアは名古屋4-1東京だった。そうなる要素も、ピッチには転がっていたと思う。ただ、この試合に関して言えば、一番低い場合率の目が出ただけなのだと、そう言い聞かせることにしたい。
本当はシーズン当初からのチーム作りにかなり批判的なことを考えていたりして、今日の敗戦はそこから導き出されるものがあるのではないかとも考えているが、それはやめておく。もう頭が働かない。